IdeaPad Duetは2 in 1タイプのChromebookで、様々なショップでセールをしていることもあり2020年12月時点でかなり人気の機種になっている。今回はIdeaPad Duetと無印iPad(第8世代)、iPad Air 4を比較して、IdeaPad Duetを購入するに至ったため、その検討を記事にする。今回は金額面で比較する。
iPad や IdeaPad Duet を欲しい理由
スキマ時間のため
私はAerobookという13インチのノートパソコンをメインで使用しており、その重さは1.26kgだ。ノートパソコンとしては軽い部類に入るが、30分~1時間使うかもという日に持ち歩くには大きすぎるのだ。「そんな短時間のために持ち歩くの?」と思う人も多いかと思うが、育児・家事・仕事に追われている身としては少しの時間でもブログ更新に充てたい。
新しいタブレットが欲しい
Teclast M89 ProというiPad miniクローンのAndroidタブレットを使っているが、最近動作が遅いと感じることが増えてきた。テレワークでZoom会議利用したり、Youtubeで動画を見たりと、タブレットの利用機会が多いため、そろそろ新しいタブレットが欲しい。
iPad一択じゃないの?

タブレットといえばまず王者iPadが選択肢に挙がる。私の利用用途においてはiPadよりIdeaPad Duetの方がコスパが良いという結論に至った。どちらがどのような作業に向いているのかという点や、なぜIdeaPad Duetの方がコスパが良いのかを解説していく。
iPadが勝っている点
細かい使用感は違えどChromebookで出来ることはiPadで全てできてしまう。そしてiPadの方が性能的に上位互換だ。Youtubeや他ブログを調査した結果、以下のような結果だった。しかし、iPadが勝っている点は私には不要なのでテンション低めにiPadが勝っている点を説明していく。
処理 | Chromebook (IdeaPad Duet) | iPad(無印、Air) |
ゲーム | △ | ◎ |
動画編集 | 〇 | ◎ |
画像編集 | 〇 | ◎ |
お絵描き | 〇 | ◎ |
動画鑑賞 | ◎ | ◎ |
Web閲覧 | ◎ | ◎ |
電子書籍 | ◎ | ◎ |
テキスト入力 | ◎ | ◎ |
ゲーム

iPadがChromebookと比べて明確に得意な分野はここだ。ゲームがやりたいのだったらiPad以外を選ぶ選択肢はない。Chromebookは機種のスペックにもよるが、スペックやOSの面から言ってiPadに敵う機種はない。
動画編集
各所でも言われているようにiPadはそのハードウェア性能と優秀なアプリで動画編集も余裕でこなすことができる。むしろ動画編集のためだけにiPadを使用しているYouTuberもいるくらいだ。
Chromebookでも動画編集は可能だが、iPadよりは快適ではないので動画編集機能においてはiPadが上だと言っても差し支えない。
Chromebookで動画編集なんてできるのか?という疑問があると思うが、WeVideoというソフトに年96ドルを払えば動画編集も問題なくできるようだ。その他の動画編集ソフトもあるが、WeVideoが一番評判が良い。実際に動画編集している様子は、以下の動画が参考になる。
画像編集
IdeaPad DuetでもGoogle Play Storeアプリ対応している機種であればLightroomなどが使えるが、処理速度で言ったらやはりiPadの方が有利だ。
お絵描き

iPadにはApple Pencilという最高のスタイラスペンが使える。Apple Storeで試し書きをしたことがあるが、他社のスタイラスペンとは段違いで書きやすく、紙と同じように思った通りに書くことができる。
私にはオーバースペック
私の場合は、ブログ執筆やネタ集め(Web閲覧)程度なのでiPadはオーバースペックだが、今後ゲームや動画編集をやろうと思えばできる点は魅力的だ。
IdeaPad Duetが勝っている点

IdeaPad DuetというよりはChrome OSが勝っている点を説明していく。総評すると、iPadよりWindowsパソコンに近い感覚で使えるのが良いのだ。
パソコン版Chromeが使える(タブレット版じゃない)

普段パソコンで使っているChromeと同じ拡張機能マシマシのChromeが使える。普段Chromeを使いまくっている人にはこの上ないメリットだ。拡張機能以外にもブックマークバーを表示できるのも素晴らしい。
マルチウィンドウ

普通のパソコンと同じようにマルチウィンドウで使うことができる。iPadでも2つのアプリを1画面に表示できるが、自由度が少ない。IdeaPad Duetのような小さいディスプレイでは使用頻度が少ないとは思うが、マルチウィンドウが使えるのは大きな利点だ。
ファイル管理
iPad OSになって多少改善しているが、iOSは基本的にアプリごとでファイル管理をしている。そのため、同じファイルが複数アプリに保存されて煩雑だ。Chrome OSのファイル管理はWindowsと同様に複数アプリが同じファイルにアクセスできる。
IdeaPad Duetはパソコン、iPadはタブレット

IdeaPad Duetはパソコンがタブレットにもなる製品で、iPadはタブレットがパソコンにもなる製品だ。パソコンとしての使用感とタブレットの使用感のどちらを優先するのかが選択肢に大きく影響する。私が欲しいのはブログ執筆用の端末なので、パソコンとしての使いやすさで軍配が上がるIdeaPad Duetに傾いている。
しかし、iPadだってブログ執筆に必要なWeb閲覧、テキストを打つくらいなら問題なくできるから、以降は費用面からどちらが優れているか比較する。
iPadを購入する場合の初期投資額
本体代金
ストレージ容量は64GB以上、スマホのテザリングでの接続で良いのでWi-Fiモデルから選ぶと以下2機種が最安だ。
無印iPad(第8世代) 128GB Wi-Fiモデル | 49,800円(税込) |
iPad Air(第4世代) 64GB Wi-Fiモデル | 69,080円(税込) |
トラックパッド付きキーボード
マウスを持ち歩きたくないので、上記に加えてトラックパッド付きのキーボードを追加する。iPad Air 4 は純正のトラックパッドキーボードがあるが、34,980円(税込)は高すぎるのでAppleオンラインストアでも取り扱っているLogicool製品を選ぶことにする。
↓無印iPad(第8世代)用 18,600円(税込)
↓iPad Air(第4世代)用 Amazonでは17,800円(税込)
Bluetooth接続のキーボードであれば2,000円程度で買えるものが多いが、ペアリングが面倒な点と膝上で使用することもあるのでSmart Connectorで接続可能なキーボード一体型ケースのみを対象にしている。
合計金額
機種 | 本体 | キーボード | 合計(税込) |
無印iPad(第8世代) 128GB Wi-Fiモデル | 49,800円 | 18,600円 | 68,400円 |
iPad Air(第4世代) 64GB Wi-Fiモデル | 69,080円 | 17,800円 | 86,880円 |
価格コムで人気1位のRyzen 5搭載ノートパソコンを買ってお釣りが来る金額だ。パッと決断できる金額ではない。
2年後にiPadを売却した場合

本体の値下がり率
2年前の機種の中古価格から、リセールバリューを予測する。iPad Airは2年前の機種がないので2019年モデルを対象にした。無印iPadの実績から、2年後の中古市場価格は新品価格の73%程度に下がると仮定する。
機種 | 発売日 | 価格 (発売日) | 中古価格 (現在) | 値下がり率 |
無印iPad(第6世代) 128GB Wi-Fiモデル | 2018年3月28日 | 40,824円 | 約3万円 | 73% |
iPad Air(第3世代) 64GB Wi-Fiモデル | 2019年3月20日 | 59,184円 | 約4.5万円 | 76% |
売却益
メルカリで上記価格で売却した場合、10%の手数料と送料がかかる。送料は梱包次第なので、手数料分のみを引いた金額を売却益とする。
機種 | 想定中古価格 (2年後) | 実質価格 |
無印iPad(第8世代) 128GB Wi-Fiモデル | 49,280×0.73×0.9=32,377円 | 16,903円 |
iPad Air(第4世代) 64GB Wi-Fiモデル | 69,800×0.73×0.9=45,859円 | 23,941円 |
実質価格で見るとiPadは安い?
メルカリでLogicoolの無印iPad第7世代向けのキーボードが8000円程度で在庫多数なので、諸経費含め7000円程度の利益が出ると仮定する。よってキーボード含めた実質価格は以下の通りとなる。
機種 | 実質価格 (本体) | 実質価格 (キーボード) | 合計 |
無印iPad(第8世代) 128GB Wi-Fiモデル | 16,903円 | 18,600-7,000=11,600円 | 28,503円 |
iPad Air(第4世代) 64GB Wi-Fiモデル | 23,941円 | 17,800-7,000=10,800円 | 34,741円 |
これだとiPadが安く見えてきた。実質という数字のマジックは恐ろしい。当然これより安くなることもあるし、高くなることもある。
IdeaPad Duetの初期投資額

続いてIdeaPad Duetの初期投資額を比較する。標準でトラックパッド付きキーボードが付属しており追加購入が必要ない。単純に本体金額だけを計上すればよい。Lenovo公式サイトでは、42,636円(税込)で発売されている。

ビックカメラでは9,900円オフクーポンを配布しているから、44,800 − 9,900 = 34,900円(税込)で購入できるうえにポイント還元がある。
Amazon版はストレージ容量が半分の64GBになるが、39,800 − 9,900円=29,900円(税込)で購入できる。ストレージは少ないが、本体に溜め込まなければ問題ない容量だ。
↓Amazon版(ストレージ64GB)
↓通常版(ストレージ128GB)
2年後にIdeaPad Duetを売却した場合
Apple製品以外のガジェットの値下げ幅は簡単に予測できない。2016年製のASUS VivoBook E200HAを2020年にメルカリで売却した際、12,000円で売却できた実績があるので、少なくとも2年後に15,000円で売却できると仮定する。
機種 | 実質価格(税込) |
IdeaPad Duet(通常版128GB) | 34,900 − 15,000 = 19,900円 |
IdeaPad Duet(Amazon版64GB) | 29,900− 15,000 = 14,900円 |
安すぎて笑える。
初期投資額と実質金額のまとめ
初期投資額は以下。
機種 | 本体 | キーボード | 合計(税込) |
無印iPad(第8世代) 128GB Wi-Fiモデル | 49,800円 | 18,600円 | 68,400円 |
iPad Air(第4世代) 64GB Wi-Fiモデル | 69,080円 | 17,800円 | 86,880円 |
IdeaPad Duet(通常版128GB) | 34,900円 | ー | 34,900円 |
IdeaPad Duet(Amazon版64GB) | 29,900円 | ー | 29,900円 |
2年使用後に売却した場合の実質価格は以下。
機種 | 実質価格 (本体) | 実質価格 (キーボード) | 合計 |
無印iPad(第8世代) 128GB Wi-Fiモデル | 16,903円 | 11,600円 | 28,503円 |
iPad Air(第4世代) 64GB Wi-Fiモデル | 23,941円 | 10,800円 | 34,741円 |
IdeaPad Duet(通常版128GB) | 19,900円 | ー | 19,900円 |
IdeaPad Duet(Amazon版64GB | 14,900円 | ー | 14,900円 |
まとめ:IdeaPad Duetの方がコスパよし!
金銭面も機能面もIdeaPad Duetの方が私にとっては優れていることが分かった。16:10のアスペクト比なので動画鑑賞端末としてもiPadより使いやすそうな点も良い。
11月頃から頻繁にセールをやっていて9,900円オフが当たり前のようになっているが、Amazonもビックカメラも2021年1月15日でセールが終わる。在庫も減ってきているようなので、在庫切れになる前に早めに購入することをおすすめする。
コメント