Chromebookのシェアが2019年は1%だったが、2020年には13%になったらしい。実際私も2020年12月にChromebookを購入して快適に使っている。今回はまだChromebookを持っていない人に向けて、安く買えるおすすめのChromebookを解説する。
なぜ3.5万円なのか
Chromebookでできることは基本的にChromeブラウザを使うことだけだ。汎用性で言えばWindowsの方が確実に上。個人的な意見としては3.5万円以上のChromebookを買うなら、ちょっと頑張って5万円のRyzen 5を搭載したWindowsノートPCを買ったほうが汎用性が高くて良い。
Chromebookの利点は低スペックでも快適に動作することだから、今回は3.5万円以下のChromebookで比較することにした。
スペック比較
日本のAmazonや楽天で買えるChromebookを比較する。低スペックでも快適に動作するのがChromebookの利点だから、スペック比較は結構難しい。
Lenovo S330(FHD) | Lenovo S330(HD) | Lenovo IdeaPad Duet | HP 14a (Amazon限定モデル) | ASUS C223NA | ASUS C423NA | ASUS C523NA | Acer Spin 311 CP311-3H-A14P(Amazon版) CP311-3H-A14N/E | Acer CB314-1H-A14P | Acer C871T-A14P | Acer C851-A14N | |
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価格(2021/02/25) | 24,000円 | 21,000円 | 34,980円 | 34,800円 | 20,217円 | 28,283円 | 32,386円 | 29,800円(Amazon版) 24,800円 | 32,800円 | 35,820円 | 25,330円 |
自動更新の有効期限 | 2025年6月 | 2025年6月 | 2028年6月 | 2026年6月 | 2024年6月 | 2024年6月 | 2024年6月 | 2026年6月(Amazon版) 2028年6月 | 2026年6月 | 2028年6月 | 2026年6月 |
ディスプレイ サイズ | 14.0 | 14.0 | 10.1 | 14.0 | 11.6 | 14.0 | 15.6 | 11.6 | 14.0 | 12.0 | 12.0 |
ディスプレイ 解像度 | FHD 1920 x 1080 | HD 1366 x 768 | FHD+ 1920 x 1200 | FHD 1920 x 1080 | HD 1366 x 768 | FHD 1920 x 1080 | FHD 1920 x 1080 | HD 1366 x 768 | HD 1366 x 768 | HD+ 1366 x 912 | HD+ 1366 x 912 |
ディスプレイ アスペクト比 | 16:9 | 16:9 | 16:10 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 3:2 | 3:2 |
ディスプレイ 種別 | TN液晶 非光沢 | TN液晶 非光沢 | IPS 光沢 | IPS 非光沢 | ? 非光沢 | ? 非光沢 | ? 非光沢 | IPS 光沢 | TN 非光沢 | IPS 非光沢 | IPS 非光沢 |
タッチ操作 | ー | ー | ○ | ○ | ー | ー | ー | ○ | ー | ○ | ー |
CPU | MediaTek MT8173C | MediaTek MT8173C | Helio P60T | Celeron N4020 | Celeron N3350 | Celeron N3350 | Celeron N3350 | MediaTek MT8183C | Celeron N4020 | Celeron 5205U | Celeron N4000 |
メモリー | 4GB (LPDDR3) | 4GB (LPDDR3) | 4GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) | 8GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) | 4GB (LPDDR4) |
ストレージ | eMMC 64GB | eMMC 32GB | eMMC 64GB (Amazon版) eMMC 128GB | eMMC 64GB | eMMC 32GB | eMMC 32GB | eMMC 64GB | eMMC 64GB | eMMC 64GB | eMMC 64GB | eMMC 32GB |
横幅 奥行き 厚さ | 325.7mm 232.4mm 20.8mm | 325.7mm 232.4mm 20.8mm | 244.9mm 169.3mm 18.2mm | 326mm 220mm 19.5mm | 286mm 199mm 17.25mm | 322.6mm 228mm 16.1mm | 358.0mm 248.0mm 15.6mm | 290mm 206mm 18.8mm | 323.0mm 16.95mm 232.0mm | 296.0mm 21.5mm 229.0mm | 296.0mm 20.4mm 228.7mm |
重量 | 1.5kg | 1.5kg | 920g | 1.33kg | 999g | 1.25kg | 1.43kg | 1.05kg | 1.4kg | 1.4kg | 1.28kg |
バッテリー駆動時間 | 10時間 | 10時間 | 10時間 | 11時間 | 11.3時間 | 10時間 | 10時間 | 15時間 | 12時間 | 12時間 | 12時間 |
キー配列 | 英語配列 | 英語配列 | 日本語配列 | 日本語配列 (バックライト) | 日本語配列 | 日本語配列 | 英語配列 | 日本語配列 英語配列 | 日本語配列 | 日本語配列 | 日本語配列 |
有線LAN | - | - | - | - | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n/ac | 11 a/b/g/n/ac/AX | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | v4.1 | v4.1 | v4.2 | v5.0 | v4.0 | v4.0 | v4.0 | v4.0 | v5.0 | v5.0 | v5.0 |
USB Type-C | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 2 |
USB Type-A | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 |
イヤホンジャック | ○ | ○ | ー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メモリーカード | SD | SD | ー | microSD | microSD | microSD | microSD | ー | microSD | microSD | microSD |
ディスプレイ出力 | HDMI Type-C | HDMI Type-C | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C |
Webカメラ | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) | HD(720p) |
特徴 | ディスプレイが180度開く | ディスプレイが180度開く | タブレットになる | ディスプレイが180度開く | ディスプレイが180度開く | ディスプレイが360度開く | ディスプレイが180度開く 防滴キーボード | ディスプレイが180度開く 防滴キーボード |
おすすめ機種
先におすすめ機種を書いておく。
家で使うことが多い人
家で使う場合はそこまで重さを気にする必要がない。なので、割と大きめなディスプレイを持った以下2機種がおすすめだ。
↓HP 14a(以下はAmazon版ではない)
↓ASUS C423NA
持ち歩くことが多い人
外に持ち出す場合は軽さが重要になる。軽量な以下2機種がおすすめだ。
↓Lenovo IdeaPad Duet(タブレットとしての利用が多い人向け)
↓Acer Spin 311 CP311-3H-A14N/E (パソコンとしての利用が多い人向け)
Lenovo S330(FHD/HD)
HDとFHDの価格差が3000円なので、買うならFHDの方が良い。ストレージ容量も32GBと64GBで異なる。これと言った特徴がないけど、全体的に無難でスタンダードな感じ。
競合はHP 14a、ASUS C423NA/C523NAあたりなんだけど、安さで言ったらこっちのほうが良い。
Lenovo S330の良いところ
- 安いのに大画面
- HDMIポートがある(他機種はUSB Type-Cを変換する)
- ベゼルが細い。
Lenovo S330のイマイチなところ
- ディスプレイの発色がイマイチで、視野角が狭い。
- 重さの割にバッテリー持ちが微妙。
- 筐体がプラスチッキーで安っぽい。
- 厚い
Lenovo IdeaPad Duet
タブレットとしても使いたいならこれ一択。画面が光沢IPS液晶なので動画もきれいに見れる。
Lenovo IdeaPad Duetの良いところ
- タブレットになる
- Androidアプリと相性のいいCPU(ARM系)
- 軽い(920g)
- IPS光沢液晶で、動画・写真の発色がいい
Lenovo IdeaPad Duetのイマイチなところ
- 画面サイズが小さい
- USB Type-Cポート1つのみで、他のインタフェースがない。
HP 14a(Amazon限定モデル)
今回の比較対象機種の中では全体的に良スペックな機種なんだけど、その良い部分が刺さらない人にとってはただ値段が高いだけに見える。具体的にはキーボードバックライト、タッチ操作、Bluetooth5.0なんだけど、ぶっちゃけ無くても困らない。
外観はこちらの方が良いが、ASUS C423NAと競合する。タッチ操作が不要ならASUS C423NA。
HP 14aの良いところ
- バックライト付きのキーボード
- タッチ操作可能な液晶
- IPS液晶だから、この価格帯のTN液晶よりはきれいなはず
- Bluetooth5.0
HP 14aのイマイチなところ
- ↑のGoodポイントが不要な人にとっては値段が高め
↓HP 14a(以下はAmazon版ではない)
ASUS C223NA
最安機種。持ち運びにも適した軽さなのもいいが、ディスプレイの発色が評判悪い。
競合はAcer Spin 311 CP311-3H-A14P/A14Nになる。4000円程度の値段差で、360度回転ディスプレイ、IPS光沢液晶だから、Spin 311の方が良いかなと思う。
ASUS C223NAの良いところ
- 安い(20,217円)
- 軽い(999g)
ASUS C223NAのイマイチなところ
- ディスプレイの発色がイマイチで、視野角が狭い。
- 自動更新の有効期限が短い(2024年6月)
ASUS C423NA、C523NA
S330と競合する、スペック的にはあまり変わらない。こちらの方が外観が良くて、軽量。外で使う機会が多いならC423NA/C523NAの方が良さそう。タッチ操作が必要ならHP 14aになる。
ASUS C423NA、C523NAの良いところ
- 軽い(14インチで1.25kg、15.6インチで1.43kg)
- ベゼルが細い。
ASUS C423NA、C523NAのイマイチなところ
- これと言った欠点はないが、強みも少ない。
- 自動更新の有効期限が短い(2024年6月)
Acer Spin 311 CP311-3H-A14P(Amazon版)、CP311-3H-A14N/E
Amazon版が日本語キーボードで、グローバル版?が英語キーボードになっている。自動更新の有効期限も異なる。コンパクトで持ち運びにもいいし、360度回転するディスプレイのおかげで設置も柔軟にできる。
Acer Spin 311の良いところ
- 安い(英語キーボード版なら24,800円)
- 光沢IPS液晶だから、この価格帯のTN液晶よりはきれいなはず。
- 360度回転ディスプレイだから使い方の自由度が高い。
- 軽い。(1.05kg)
- バッテリー持ちが良い。(15時間)
Acer Spin 311のイマイチなところ
- ベゼルが太い。
- タブレットとして使うには重い。
Acer CB314-1H-A14P
いいとこなし。
Acer CB314-1H-A14Pの良いところ
- なし
Acer CB314-1H-A14Pのイマイチなところ
- S330に安さで劣る
- HP 14aとの価格差2000円であらゆる面が劣る。
- C423NAにあらゆる面で劣る
Acer C871T-A14P
ディスプレイのアスペクト比が3:2なのが特徴のAcer C871T-A14P。あとWi-Fi6対応なんだけどWi-Fi6の普及具合を考えたらさほど恩恵はない。防滴キーボードはカフェで作業するときなどに溢れても安心だからあったら嬉しい。
Acer C871T-A14Pの良いところ
- アスペクト比が3:2だから、他の機種よりブラウジング・読書しやすい。
- ノングレアIPS液晶だから発色のきれいさと写り込みの少なさを両立
- タッチ操作可能
- Bluetooth 5.0
- 防滴キーボード
Acer C871T-A14Pのイマイチなところ
- ↑のGoodポイントが不要な人にとっては値段が高め。(35820円)
- ベゼルが太い
Acer C851-A14N
C871T-A14Pの廉価版みたいな機種。変更点は、タッチ操作なし、ストレージが32GB、Wi-Fi6なし になっている。その分価格が1万円下がって25,330円になっている。個人的にはこっちのほうが良い。
Acer C871T-A14Pの良いところ
- アスペクト比が3:2だから、他の機種よりブラウジング・読書しやすい。
- ノングレアIPS液晶だから発色のきれいさと写り込みの少なさを両立
- 防滴キーボード
Acer C871T-A14Pのイマイチなところ
- ベゼルが太い
まとめ
用途別におすすめのChromebookを解説した。Windowsで3万円台のスペックだと動作がかなり重いが、Chromebookだと全然問題なく快適に使える。動画編集やゲームのような重い作業をしないのであれば3.5万円のChromebookで満足できると思うので、本記事を参考に自分にあったChormebookを選んでほしい。
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