ブラックフライデーのときにAliExpressを覗いていたら、FiiO KA3が9,000円で売っていた。バランス接続は音質が良くなるらしいというのは知っていたけど、試したことがなかった。ということで私にとって初のバランス接続できるDAC『FiiO KA3』のレビューを行う。
ちなみに11月頃にFiiO KA3を買って、11月中は音質の良さに感動してかなりの頻度で使っていたんだけど、ケーブルが邪魔だから12月はマジで全然使っていない。
結論:音質は良い。けどケーブルが邪魔。
評価:4.0
結論から言うと、ワイヤレスイヤホンよりは音質がかなり良くて感動するんだけどケーブルとKA3の本体が邪魔。有線イヤホンはケーブルが邪魔なのは分かっていたんだけど、それに加えてKA3本体が追加になるから、邪魔具合が大幅にアップする。
結局、こういった取り回しの悪さからKA3を使う頻度が減っていった。最終的にワイヤレスで音質も満足できるAZ09 Proばかり使うようになった。
良いところ | イマイチなところ |
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スマホ・パソコンで手軽に4.4mmバランス接続ができる 据え置きのDACに比べるとコンパクト AppleのUSB-C to 3.5mmジャック変換DACより遥かに高音質 | ポケットに入れて使うときにKA3本体が邪魔] スマホと一緒にポケットに入れると傷が付きそう スマホのバッテリー消費が激しい |
FiiO KA3の外観・同梱品
⬇FiiO KA3の同梱品は本体、USB-C to Cケーブル、USB-AオスCメス変換アダプタ、説明書。
⬇USB-C to Cケーブルは断線しにくそうな素材。
⬇USBの規格的にNGなUSB-A to C変換アダプタも付属してるので、USB-Aしかないパソコンへの接続もできる。
FiiO KA3の外観
⬇本体の外観はこんなかんじ。
⬇穴のフチが黒いのが3.5mmアンバランス接続で、金色が4.4mmバランス接続だ。
⬇反対側はUSB-Cポートになっている。
FiiO KA3の音質
FiiO KA3の音質を比較する。接続するイヤホンはKZ ZASとCCA CRAを使った。
『FiiO KA3 3.5mm接続』と『Apple USB-C to 3.5mm変換アダプタ』を比較
まずはDACによる音質の違いを確認するため、『FiiO KA3 3.5mm接続』と『Apple USB-C to 3.5mm変換アダプタ』を比較する。
結論としては、KA3の方が明らかに高音質だった。具体的には各音域でより細かい音が聞こえるようになった。
『FiiO KA3 4.4mm接続』と『FiiO KA3 3.5mm接続』を比較
次に接続方式による違いを確認するため、『FiiO KA3 4.4mm接続』と『FiiO KA3 3.5mm接続』を比較する。
⬇比較したのは4.4mmも3.5mmも同じブランドのケーブルだ。
結論としては、どっちの接続方式でもそんなに変わらない。かなり注意して聞けば4.4mmバランス接続の方が明瞭な気がするけど、普通に聴いてても違いは分からないレベル。
音質はAZ09 Proとそんなに大きく変わらない
よーく聞けばFiiO KA3の方が明瞭で細かな音まで鳴っているのは分かるんだけど、私の耳では正直いって音質はKZ AZ09 Proと大きく変わらない。
KA3は物理的にかなり邪魔だしスマホのバッテリーを大きく消費するから、それを考えるとAZ09 Proは音質が良いのにケーブルの煩わしさもなくてかなり優秀。
FiiO KA3のバッテリー消費は大きい
スマホ(Mi 11 Lite 5G)に接続して4.4mmバランス接続で2時間音楽を再生したときのバッテリー消費を測ってみた。
- FiiO KA3 4.4mmバランス接続は100→91%(1時間あたり4.5%)
- Apple USB-C to 3.5mmジャック100→98%(1時間あたり1%)
FiiO KA3をポケットに入れて使うのはイマイチ
⬇スマホに接続するとこんな感じになるから、スマホに接続してポケットに入れて使うにはかなり邪魔だ。なによりKA3本体でスマホの画面に傷が付きそうなのが気になる。
ポータブルアンプとはいえ、やっぱり有線イヤホンは座って使うのが一番良さそう。
まとめ
FiiO KA3はパソコンやスマホに挿すだけで手軽に高音質化できるから便利な製品だ。ポータブルなサイズなんだけど、ポケットに入れて使うには邪魔なサイズなので、歩いているときには使うには微妙。また、バッテリー消費も多めなので外出用には向かない。
⬇というかんじでKA3は自宅のデスクで使うのが最適解な気がする。しかしケーブルが邪魔なので、音質もそんなに変わらないのに完全ワイヤレス化できるAZ09 Proをおすすめしたい。
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